プロジェクト実施背景
スポーツ競技力の向上には、選手が常に健康な状態で練習や試合に臨める状況・環境を構築することが必要です。そのため、選手が怪我や体調不良にわたり練習を休む状態になることはできる限り避けなければなりません。 長期休養を余儀なくされる怪我として、疲労骨折や前十字靭帯損傷が挙げられます。したがって、女性アスリートが健康でハイパフォーマンスを継続するために、前十字靭帯損傷を含む膝傷害を事前に予防するために新たな試みが必要であると考えられます。事業実施の趣旨・目的
女性バスケットボール選手を対象として、下肢傷害膝前十字靭帯(ACL)損傷や足関節捻挫の発症状況と関連する発生因子を明らかにし、スポーツ下肢傷害発生リスクのレッドフラグサイン判別ツールの開発と個別特性を探求することです。また、結果を元に個々にフィードバックを行い、アスリート自身が傷害を誘発する要因を知ることで、事故健康管理を促すことを本プロジェクトの目的としています。事業スキーム

課題1. 女性球技アスリートを対象にスポーツ傷害の実態調査
および指導者を対象に傷害予防のためのプログラム・トレーニングの認知度のヒアリング
高校生、大学生、社会人の女子バスケットボール選手および指導者に対して質問紙調査ならびにヒアリングを行います。調査内容:スポーツ傷害の発生数、発生状況、傷害予防のためのトレーニング・プログラム実施の有無、スポーツ傷害・トレーニングに関する知識、日本バスケットボール協会のプログラムの認知度
ヒアリング:指導者に対してチーム内のスポーツ傷害の発生状況およびスポーツ傷害に関する知識などについてのヒアリングを行います。