セミナー・シンポジウム

2020年

3月12-14日 | :IOC WORLD CONFERENCE ON PREVENTION OF INJURY & ILLNESS IN SPORT:成果発表予定

IOC WORLD CONFERENCE ON PREVENTION OF INJURY & ILLNESS IN SPORT(モナコ)は、コロナウイルス感染症拡大の影響を受け延期となりましたが、
2021年11月25日にオンラインにて開催され、本プロジェクト 寺田昌史講師が成果発表を行いました。

【演題名】Longitudinal documentation of self-repoted and physical function in female adolescent athletes with bilateral recurrent ankle sprains
*左側の画像リンクより詳細をご覧いただけます





2019年

12月21日 | 日本バスケットボール学会第6回大会(千葉)

日本バスケットボール学会第6回大会(千葉)にて、本プロジェクト 栗原俊之准教授が成果発表をしました。

バスケットボールはスポーツ傷害の絶えない競技である。特に、発育途上にあるジュニア期はスポーツ傷害が起こりやすく、その早期発見や予防を適切に行うことは重要であるが、現場の指導者がその重要性をしっかり理解して実践につとめなければならない。本研究は、高校女子バスケットボールの指導者がスポーツ傷害発生についてどのように考えており、傷害予防にどのように取り組んでいるかを明らかにすることを目的とする。2018 年12 月~2019 年2 月に滋賀県、京都府、大阪府内の高校女子バスケットボール部の指導者10 名、トレーナー2 名および選手19 名に対して、傷害が発生する原因についてどのように考えているのか、普段からどのような傷害予防に取り組んでいるかを聞き取り調査した。その結果、傷害については避けられないものとの共通認識があり、指導者側からは傷害発生の主要因は選手側にあり心や体の準備が出来ていないときに起こりやすいという意見が多かった。一方で、トレーナーからは、選手にも原因はあるが、指導者側にも責任があるという意見があった。傷害予防として、練習前のウォーミングアップで特別メニューをこなす、練習後のクーリングダウンで体のケアをする、と答えた指導者がいたが、選手側はそれらをスポーツ傷害予防のためであると認識しておらず、指導者の意向が選手にうまく伝わっていない可能性が示唆された。

12月21日 | 日本バスケットボール学会第6回大会(千葉)

日本バスケットボール学会第6回大会(千葉)にて、本プロジェクト 杉山敬専門研究員が女性アスリー支援プロジェクトに関する成果発表をしました。

バスケットボール競技では、オフェンス選手がゴールに攻め込む際やピボットを行う際に片脚で地面に接地している場面がある。その際、相手選手と接触して、バランスを崩すとプレーが中断してしまう。そのため、片脚支持局面におけるバランス能力はパフォーマンスを発揮するうえで重要な因子であると考えられる。本研究では、バランスの保持に関係する下肢の筋力、特に股関節外転筋力および足趾筋力と動的なバランス保持能力との関係性を明らかにすることを目的とする。被検者は、女子バスケットボール部に所属する高校生および大学生選手123名(年齢:17.0 ± 1.5歳,身長:160.6 ± 5.1 cm)。評価は、股関節外転筋力、足趾筋力(把持、底屈)および動的バランス能力とした。測定の結果、左右いずれの脚でも股関節外転筋力と動的バランス能力(後方内側および後方外側)、足趾の底屈筋力と動的なバランス能力(前方および後方内側)において有意な正の相関関係が認められたことから、後方に脚を伸ばす際の片脚支持局面では股関節外転筋力および足趾の底屈筋力が、一方、前方に脚を伸ばす際は足趾の底屈筋力が動的なバランス能力と関係することが明らかとなった。










11月14日 | 後藤志帆さん(NATA-ATC)によるセミナー開催

立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀)にて、後藤志帆さん(NATA-ATC)を講師としてお招きし、セミナーを開催しました。

後藤志帆氏は、BOC-ATC取得後、7年間、日本にて様々なスポーツチームにてアスレティックトレーナーとして活動していました。その後、研究者の道を志し再度渡米し、修士および博士課程を修了。現在は、テキサス州の病院にて臨床バイオメカニストとして、慢性・急性の膝関節のスポーツ障害予防をテーマに臨床研究に携わっています。

セミナーの前半は「第一部: アスレティックトレーナーとしての道のり」として、アスレティックトレーナーを志した経緯や日本でのアスレティックトレーナーの活動内容や経験についてお話し ていただきます。セミナーの後半では、「第二部:前十字靭帯再建手術に伴うバイオメカニクスの変化~手術前から手術後6~8ヶ月まで~」として、前十字靭帯再建手術後のリハビリテーションについての最新の知見を含んだ内容で講演していただきます。

10月28日 | High Performance Sport Conference 2019(東京):成果発表

High Performance Sport Conference 2019(東京)にて、本プロジェクト 栗原俊之准教授が成果発表しました。












9月19日 | 第74回日本体力医学会大会(茨城):成果発表

第74回日本体力医学会大会(茨城)にて、本プロジェクト 寺田昌史講師が成果を発表しました。

【背景】足関節内反捻挫(LAS)は、バスケットボール選手に多発するスポーツ外傷である。これまでの先行研究により、LAS発生の要因は多岐に渡っていることが示唆されている。しかしながら、LAS発生の複数の要因を加味して多角的な全身性機能評価から外傷予測を行った研究は少ない。【目的】包括的な全身性機能評価から、ジュニア世代のバスケットボール選手におけるLAS発生の決定因子を探索すること。【方法】2015-2017年度に大阪府バスケットボール協会(OBA)医科学委員会主催のメディカルチェックを行った高校生707名を対象とし、包括的な全身性機能評価を実施した。その後、調査用紙を利用して前向きにLAS発生に関する調査を実施した。各評価項目の平均値を説明変数としてLAS受傷の有無を従属変数として決定木分析を行った。【結果】707名のうちLAS受傷例は101例、健常例が606例であった。決定分析の結果、LAS発生の決定因子としてスターエクスカージョンバランステスト、股関節内旋可動域、足趾筋力、及びQ-angelが選択された。【結論】複数の要因がLASを発生させていることから、効果的なLAS受傷予防プログラムを構築するために包括的に身体機能評価をする必要があることが示唆された

9月19日 | 第74回日本体力医学会大会(茨城):成果発表

第74回日本体力医学会大会(茨城)にて、本プロジェクト 草川祐生RA(スポーツ健康科学研究科 博士後期課程)が成果を発表しました。

【背景】動的バランス能力の低下は運動選手の下肢傷害のリスクを高める。さらに、下肢の傷害既往は動的バランス能力の低下を介して再受傷のリスクを増大させる。足趾把持力は動的バランス能力の獲得に貢献する要因であるものの、下肢の傷害既往の有無による足趾把持力と動的バランス能力との関係性は明らかでない。 【目的】下肢の傷害既往の有無による足趾把持力と動的バランス能力との関係性の違いを明らかにする。【方法】対象は高校女子バスケットボール選手59名とし、過去2年間に下肢の傷害既往がある群(PI)30名と既往がない群(NI)29名に分類した。足趾把持力および動的バランス能力としてStar Excursion Balance Test(SEBT)の開眼前方・後内側・後外側リーチ長を測定した。【結果】足趾把持力とSEBT全方向リーチ長に両群での有意な差は認められず、両群ともに足趾把持力とSEBT前方(PI:r=0.438,NI:r=0.438),後内側(PI:r=0.542,NI:r=0.332),後外側(PI:r=0.503,NI:r=0.374)リーチ長の間に有意な相関が認められた。【結論】下肢の傷害既往の有無による足趾把持力と動的バランス能力との関係性に違いはない。既往の有無に関わらず、足趾把持力の強化は動的バランス能力の獲得につながることが示唆された




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